カテゴリ:クラシック音楽( 46 )

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アリス=紗良・オットの新譜がつい最近発売された。ドビュッシーをはじめとするフランスの作曲家の曲を集め、アルバムのタイトルは「ナイトフォール」(夕暮れ)という。

・ドビュッシー:夢想、ベルガマスク組曲(全曲)
・サティ:グノシエンヌ(第1番)、ジムノペディ(第1番)、グノシエンヌ(第3番)
・ラヴェル:夜のガスパール、亡き王女のためのパヴァーヌ

アルバムタイトルをイメージした曲で構成されていて、1曲目のドビュッシーからその世界に引きづり込まれます。その夜の帳(とばり)を連想させる神秘的なピアノを聴かせられる技量は、彼女の音楽家としての努力の賜物でしょう。

どの曲も素晴らしい作品に仕上がってますが、私の一番はモーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」です。アリス=紗良・オットは特別な感情注入することなく素直に弾いてますが、そのひとつひとつの音間に、この曲の悲しさが伝わってくるのです。曲のテンポというか、間の余韻がみごとに調和して感動的な1曲となり最後を締めくくってます。




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by GRFmemory | 2018-08-26 09:45 | クラシック音楽 | Comments(0)

惑星☆ホルスト

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2018年7月31日は火星が地球に大接近して、南東の空にオレンジ色に輝く火星を、肉眼でも十分その美しさを堪能することができました。
火星は15年〜17年周期で地球に大接近する惑星で、昔から火星が地球に近づくと戦争が勃発すると云われてきたそうです。

ズービン・メータ指揮 ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
ホルスト作曲 組曲<惑星>作品32

・火星ー戦争の神
不気味な序奏から勇ましい軍隊の行進。人間が何かにとり憑かれたような形相で、一心不乱に歩調を合わせ、戦争に挑む様子が見えてきます。
そして、いつ自分も敵国から殺されるか、恐怖との闘いや緊張感がこの音楽には込められています。しかし最後の結末はあっけなく終わってしまいます。戦争なんてそんなものかも知れません。どっちが勝っても負けても馬鹿らしい結末しか待ってません。

・金星ー平和の神
映画の平和な回想シーンでも観ているような、穏やかで美しい響きを聴かせてくれます。「火星」の後に聴くと平和のありがたさが、ひしひしと伝わってきます。この「金星」では折り重なる木管と弦の絡みがとても印象的です。

・水星ー翼のある使いの神
チェレスタとフルート、ピッコロ、シンバルの音が心地好い軽快でリズミックな楽章。

・木星ー快楽の神
あの有名な歌「ジュピター」の旋律は親しみやすい曲で、第4主題にあらわれます。コラールのような祈りを感じさせる楽曲ですが、この「木星」の聴きどころは、雄大な宇宙のロマンを描いたパノラマ的な大きさにあります。音の空間の表現である全休止など、聴き込むと虜になる音楽です。

・土星ー老年の神
「老年」と名付けられたアダージョ。暮れゆく秋を想わせますが、長い人生を歩んできた過去を糧に、更なる新たな光を見つけるための、旅立ちの歌にも聞こえる音楽です。

・天王星ー魔術の神
色彩豊かなオーケストレーションが魅力の楽章です。メータの指揮はとてもバランス良く統制しており、オーケストラ音楽を満喫させてくれます。

・海王星ー神秘の神
ハープ、チェレスタが天上の音楽として、宇宙の彼方から聞こえてくる神秘的な楽章です。そして、プラスαで女声合唱も加わり、より一層その神秘性が増してきますが、最後はむなしく消えるように曲は閉じます。


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by GRFmemory | 2018-08-04 08:56 | クラシック音楽 | Comments(0)

イースター

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今年の復活祭はいつ?
復活祭は春分の日から一番近い満月の日から最初の日曜日だそうです。
2018年は3月31日が満月ですから、翌日の4月1日がイースターになります。

今朝、なんとなく取りだしたレコードがバッハの復活祭オラトリオBWV.249です。冒頭のシンフォニアでの輝やかしいトランペットが魅力的な音楽。天高らかに届くラッパの音が神々しいのです。

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by GRFmemory | 2018-03-24 08:51 | クラシック音楽 | Comments(0)
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シューベルト 交響曲第8番ロ短調D.795「未完成」
ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1988年/1985年録音)
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指揮者セルジュ・チェリビダッケの個性を、存分に味わえるポピュラー名曲。
「未完成」&「新世界より」の2曲
チェリビダッケの演奏だとこれだけ慣れ親しんだ名曲でも、聞けなかった音が聴ける不思議な体験。ドヴォルザークの「新世界より」の第2楽章、あの有名な「家路」のテーマ。イングリッシュ・ホルンで渋く、朗々としかもストレートに歌い上げられると、とても新鮮な気持ちになった。
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by GRFmemory | 2017-07-08 19:16 | クラシック音楽 | Comments(0)
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ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番
カティア・ブニアティシヴィリ(P)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

グルジア出身のピアニスト。(トルコの北東部、黒海とカスピ海に挟まれ、北はロシアに隣接した国)
YouTubeでも彼女の演奏は数多く拝見することが出来るが、華麗な技巧派であることは一目瞭然である。そんなカティアが弾くラフマニノフは、期待を裏切らない彼女らしいピアノが聴ける。
グルジア出身=異国? なイメージで聴いてしまうせいか、何故か情緒というか妖麗な雰囲気が漂い、エキゾチックな感じを受けるラフマニノフだ。
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しかし、この演奏、ヤルヴィのチェコ・フィルがホントよくカティアをサポートしている。特に第2番第2楽章は、ごく自然にどことなく聴こえてくる旋律に心を奪われてしまい、いつまでもこのまま消えないでくれと願いたくなるど美しい。また、第3番第3楽章もオケと一体となったピアノは、やはり指揮者ヤルヴィの存在が非常に大きく、この曲の魅力を十分に引き出した素晴らしい仕上がりだ。
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by GRFmemory | 2017-05-03 06:21 | クラシック音楽 | Comments(4)
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ワーグナー
①楽劇「ワルキューレ」から「父上は私に刀を約束してくださった」
②楽劇「ジークフリート」から「あいつが俺の父親ではないとは」
③歌劇「リエンツィ」から「全能の父よ、私を見護りください」
④歌劇「タンホイザー」から「今まで感じなかったほどの」 他
ヨナス・カウフマン(テノール)
ドナルド・ラニクルズ(指揮) ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団 
2012年9月17日−22日ベルリンにて録音

カウフマン(テノール)は、シューベルトの「冬の旅」のCDを保有してます。
伸びのあるテノールは歌曲も魅力的ですが、やはりオペラ向きの歌手なんだろうな、と聴いていて感じてました。
案の定、このレコードの歌声を聴いて確信しました。
言葉がはっきり発音され、濁りのない歌詞の聞こえ方がとても魅力的なのです。

この LPはワーグナーの各オペラから、おいしいところを1曲づつ、つまみ食いができるいいアルバムです。ワーグナーのオペラを全曲聞くとなると、結構体力と集中力が必要です。また全曲盤から、そこだけをピックアップするのはレコードだと結構大変です。そんなところからも、このアルバムは嬉しい1枚です。
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by GRFmemory | 2017-03-12 17:35 | クラシック音楽 | Comments(0)
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 ⬛︎プラジャーク・クヮルテット

 2016年12月4日 第一生命ホールでの「プラジャーク・クヮルテット」のコンサートで、ドヴォルザークの弦楽四重奏曲変ホ長調とへ長調「アメリカ」、そしてブラームスの弦楽五重奏曲第2番作品111を聴いて参りました。

プラジャーク・クヮルテットは1972年プラハ音楽院在学中に結成した弦楽四重奏団とあるが、2015年にヤナ・ヴォナシュコーヴァという女性ヴァイオリニストが入団し、新たな演奏を聴かせてくれています。
b0283734_8284565.jpg当日のコンサートで最後に演奏されたブラームスは弦楽五重奏曲であるため、ヴィオラ奏者の山碕智子を共演者として加えての演奏でした。
ヴィオラ奏者が1名入ると、音に厚みが増して、ベースのしっかりした重厚な音楽に仕上がります。さすがブラームスといった感じです。
さてそのブラームスの作品111ですが、とっても渋い傑作で、ややとっつきにくい音楽ですが、2度3度と繰り返し聴き込んでいくと、ブラームスの魅力にズッポリとはまってしまい虜になる要素充分の名曲です。

 なお、ここに紹介したCDは2006年の録音なので、第一Vnはヤナ・ヴォナシュコーヴァではありません。チャーミングな彼女が加わった「新生プラジャーク・クヮルテット」のCDも早く聴いてみたい気分です。
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by GRFmemory | 2016-12-23 09:07 | クラシック音楽 | Comments(4)
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ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 作品98
カルロス・クライバー(指揮) 
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1980年録音)

秋は私にとって「ブラームス」の季節。春から夏への賑わいが終わろうとして、何故か淋しい、人恋しいとしみじみと肌で感じ取るような情緒感に浸ってしまうような季節だからです。
そんな心情にぴったりなのが、このブラームスの交響曲第4番です。もちろん第2番も第3番も、ブラームスの曲はどれもそれを感じ得ることはできますが、第4番は特に「孤独感」が強く、甘さのない渋いさが際立つ交響曲なんです。

今日はカルロス・クライバー指揮のCDを鳴らしてますが、同曲はレコードでも所有しております。
CDの方の音は、やや硬さが表面に出て、ゴツゴツ感があるのですが、男性的で今日のような秋晴れの日には、すっきりとした気分にさせてくれます。
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by GRFmemory | 2016-11-13 09:30 | クラシック音楽 | Comments(0)
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ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18
ゲザ・アンダ(P) アルチェオ・ガリエラ(指揮) フィルハーモニア管弦楽団
1953年録音

アンダのピアノ、繊細で気品に満ちた音色ですから、この曲の美しさに同化。管弦楽はやや抑えめで、ピアノ演奏を完全に際立たせたナイスプレー。モノラル盤ですが、ピアノとオケのバランスも優れ、全く違和感はなくクリアーな音楽が楽しめます。
そして人気は第2楽章の美しいアダージョですが、ピアノの一音一音に心を打たれます。ロマンティックな曲を、アンダは自然体で柔らかな響きで魅了してくれます。
最後に、モーツァルト弾きでも定評のあるアンダですが、1976年に55歳で亡くなってしまったピアニストです。アンダは1921年11月生まれのハンガリーのピアニスト。
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by GRFmemory | 2016-11-12 07:45 | クラシック音楽 | Comments(0)
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ブラームス 交響曲第2番ニ長調作品73
アルトゥール・トスカニーニ指揮 N.B.C.交響楽団

ブラームスが解放された気分の中で、一気に書き上げた交響曲第2番。ブラームスが一時滞在し、作曲した保養地ペルチャッハは風光明媚な環境で、この音楽にブラームスの心情がぎゅっと凝縮されてます。それを象徴するのは第4楽章です。
指揮者トスカニーニは直接的な表現力が強烈であり、第4楽章では最高の感激をもたらしてくれる。音力全開の結尾に向かって驀進する迫力は、トスカニーニでなければ体験できない最高のフィナーレです。
b0283734_9325439.jpgさて、このレコードの録音年月日は、レコードジャケットのどこを見ても記載されてません。勿論、モノラル録音だが、鮮明でダイナミックな音像が、スピーカーの前にくっきりと現れます。そのリアルな再生を可能とするには、モノラル専用のカートリッジが必要だ。
今日はオーディオテクニカのAT-MONO3/LPでトレースしている。
いつもはオルトフォンで聴くことが多いが、たまにはテクニカのカートリッジで鳴らそうか、と思い交換したのです。オルトフォンのSPUモノラルに比べれば、品格の違いは認めざるを得ないけれど、レコードの録音状態やジャンルによっては優劣を単純には語れないのです。このトスカニーニのブラームスもテクニカで再生すると、臨場感たっぷりに聴けるのだから不思議なことである。
つまりカートリッジの特性と再生されるレコードの録音状態によって、想像を超えた音響体験ができるのがアナログの魅力です。
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by GRFmemory | 2016-09-18 10:15 | クラシック音楽 | Comments(0)