2016年 09月 18日
ブラームス☆交響曲第2番:トスカニーニ指揮
アルトゥール・トスカニーニ指揮 N.B.C.交響楽団
ブラームスが解放された気分の中で、一気に書き上げた交響曲第2番。ブラームスが一時滞在し、作曲した保養地ペルチャッハは風光明媚な環境で、この音楽にブラームスの心情がぎゅっと凝縮されてます。それを象徴するのは第4楽章です。
指揮者トスカニーニは直接的な表現力が強烈であり、第4楽章では最高の感激をもたらしてくれる。音力全開の結尾に向かって驀進する迫力は、トスカニーニでなければ体験できない最高のフィナーレです。
さて、このレコードの録音年月日は、レコードジャケットのどこを見ても記載されてません。勿論、モノラル録音だが、鮮明でダイナミックな音像が、スピーカーの前にくっきりと現れます。そのリアルな再生を可能とするには、モノラル専用のカートリッジが必要だ。
今日はオーディオテクニカのAT-MONO3/LPでトレースしている。
いつもはオルトフォンで聴くことが多いが、たまにはテクニカのカートリッジで鳴らそうか、と思い交換したのです。オルトフォンのSPUモノラルに比べれば、品格の違いは認めざるを得ないけれど、レコードの録音状態やジャンルによっては優劣を単純には語れないのです。このトスカニーニのブラームスもテクニカで再生すると、臨場感たっぷりに聴けるのだから不思議なことである。
つまりカートリッジの特性と再生されるレコードの録音状態によって、想像を超えた音響体験ができるのがアナログの魅力です。
by GRFmemory
| 2016-09-18 10:15
| ブラームス
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