ブルックナー 交響曲第3番ニ短調 ☆ シューリヒト

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ブルックナーの交響曲第3番ほど「版」が複雑で、理解することが難しいものはない。
第1稿 1872年~1873年12月31日作曲 初演は作曲者が生きている時代には演奏されず、1946年12月1日、ヨゼフ・カイルベルトの指揮が初演。
改訂版の第2稿は1876年初秋~1877年4月28日に作曲され、1877年12月16日にブルックナー自身の指揮で演奏されたが大失敗。
そしてまた改訂を1888年3月~1889年3月4日にかけて第3稿を作曲。1890年12月21日、ハンス・リヒターの指揮で大成功となった。ということだが、実際には現代に至るまで、いろいろな音楽家が楽譜を整理しており、単に第〇稿となっていても、取り上げる指揮者によって楽曲が微妙に違うのである。
ブルックナーの時代も出版の問題も絡んで、最初に出版されたものは第2稿であり(第1稿は出版されていない?)、初版は第2稿の楽譜をもとにされている。そしてその初版を基に第3稿に改訂したようですが、完全な自筆稿としては、第2稿しか残っていないようです。
う~ん、ややこしい??
しかし、何はともあれ音楽を聴くのが一番である。

今日はその大成功を収めた1889年バージョンを指揮したカール・シューリヒトのレコードで聴いている。オケはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で1966年頃の録音である。
やや早めのテンポで現代風にまとめ上げており、無駄のないすっきりとした演奏である。

なお先日、ブルックナーが眠る「聖フローリアン修道院」で、第1稿の演奏を指揮レミ・バローという人のCDが発売されたので、当然の如く購入して聴いてみました。
忠実に第1稿の楽譜に基づいた演奏なのか、正直いって間延びしたような非常に遅いテンポで始まり、小節数も長く全曲の総時間は何と「89分」でした。
一般的な第3番交響曲は60~70分が大半であるが、89分の演奏は真のブルックナー・ファンでないと何度も聴くことは大変な集中力が必要となるでしょう。その第1稿のCDはまた機会がありましたら、紹介したいと思います。

さて、シューリヒトのブルックナーに戻りますが、とても地味ではありますが、癖はなくスタンダードな演奏であり、何度も繰り返し聴きたくなる名演です。この演奏はCDでも所有してますが、やはり音質や存在感はぶ厚いレコードの音には敵わないですね。
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Commented by sankanchi at 2014-10-13 11:26
おはようございます。初めて書き込みさせて戴きます。小生もブルックナーは好きで、時たま聴きます。(若い頃は連日でしたが・・・)この盤もお気に入りの一つです。ところで、このシューリヒト3番で思い出しましたが、最近というか6月以降、更新が無い様ですが、SCOREさんは如何されたのでしょうか?もし御存知の様でしたら、教えて戴けると有り難いです。よろしくお願いいたします。
Commented by Kapell at 2014-10-13 16:37 x
敬愛するワーグナーに献呈した第3番、ブルックナーの想い入れが深い分、崇高なまでの大曲になっていますね。版が錯綜としているのは、困ったものです。
Commented by GRFmemory at 2014-10-19 10:54
Sankanchiさん>コメ有難う。SCOREさん、確かに更新なく私も少々気にしてました。申し訳ないですが、詳しくはわかりません。
Commented by GRFmemory at 2014-10-19 10:59
Kapellさんもブルックナーがお好きですよね。私は第4番以降の交響曲が中心でしたが、最近は第1番から第3番の初期のブルックナーばかりを聴いてます。
by GRFmemory | 2014-10-11 07:35 | ブルックナー | Comments(4)