ブルックナー 交響曲第8番☆ハイティンク

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ブルックナー(1824-1896)   交響曲第8番ハ短調(ハース版)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: ベルナルト・ハイティンク  (1995,1,10-13 録音)

ウィーン・フィルの柔らかで光沢のある音色を、最大限満喫させてくれるブルックナー演奏である。
クナッパーツブッシュやシューリヒト等とは一線を画したブルックナーです。それは、厳しさのない大らかで、ゆったりと聴く者を包み込み、対決姿勢を全て払い退け、純に音楽に浸ることのできる演奏だからである。

その第8番はブルックナー自身、大変苦労をして出来上がったものです。それは同じ第8番といわれる1887年稿と現在演奏される頻度が非常に高い1890年稿(このCDも)では、聴き比べると随所に大きな違いがあり、やはり1作目の第8番は、なかなか厳しいものだからです。(余程のブルックナー好きでないと、受け入れられないと思うような作品)
書き直しを余儀なくされたこの実質2作目は、ブルックナー作品の最高傑作に属する名曲となって生まれ変わった。つまり、次の第9番が残念ながら未完で終わってしまった交響曲であるから、尚更第8番は最後の完成された交響曲として君臨している作品なのです。

未完に終わった第9番の方が「精神性」は高いとも評価されてますが、ハイティンクが指揮したこの第8番は、そうした「精神性」云々よりも純粋に「美しい音楽」として感動できる上品な演奏といえるだろう。 (ハイティンク66才の頃の録音)
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by GRFmemory | 2014-08-23 08:04 | ブルックナー | Comments(0)