ブルックナー交響曲第1番「リンツ稿」

b0283734_11163149.jpg

アントン・ブルックナー作曲 交響曲第1番ハ短調WAB.101(リンツ稿)
フィリップ・フォン・シュタインエッカー(指揮) ムジカ・セクロルム(演奏)

古楽器によるブルックナーの交響曲というのは珍しい試みで、あの荘厳な響きが得られるのか等、半信半疑ではあったが、このCDを購入してみました。(CDのデザインにも衝撃をうけましたが、この絵はグスタフ・クリムトの「メーダー・プリマヴェージの肖像、1912年頃)

衝撃は絵だけではありませんでした。古楽器でこんなにも輝きを放てることができるのかと、第1楽章から釘付け状態で聴き入ってしまいました。これ程まで新鮮で躍動感に溢れた第1番を聴いたことが無かったからです。フィリップ・フォン・シュタインエッカーはドイツの出身の指揮者、これからの活動には注目したい一人です。

その魅力的な第1番を金子建志氏は本でこう書かれている。
この「1番」には40歳にしてようやく片鱗を見せ始めた天才が、思ったままの着想をそのまま書き連ねていったみたいな、八方破れの面白さがある。カットの仕方によっては凄い宝石になりそうなゴツゴツした原石が、最小単位になっているのだ・・・
ブルックナーの素顔や原点を知りたいならリンツ稿、4半世紀の年月を経て、完成された職人としての腕前の程を知りたいならウィーン稿ということになろうと・・・
その2つの稿とは
 ■ リンツ稿   1865-66年作曲 初演1868年5月9日 リンツ
   アントン・ブルックナー指揮
 ■ ウィーン稿  1890-91年作曲 初演1891年12月13日 ウィーン
   ハンス・リヒター指揮

ブルックナーの音楽が大好きで長年親しんでいれば、初期の彼の音楽が本当に「原石」がゴロゴロしているということが判りますね。
このシュタインエッカーの演奏は、そんな「原石」を実に見事に聴かせてくれる名演だと高く評価したい1枚です。
[PR]
Commented by Kapell at 2014-07-26 18:31 x
シュタインエッカーの演奏は、聴いたことがありません。
新鮮で躍動感に溢れたブル1・・・興味深いです♪
Commented by GRFmemory at 2014-07-26 23:54
Kapellさん>”シュタインエッカー”でインターネット検索すると写真なども見られます。若手ドイツの指揮者です。
このブルックナーはきっと、ブルックナー信仰者には高い評価となるのではないでしょうか?!是非、Kapellさんも聴いてみてください!
by GRFmemory | 2014-07-26 12:38 | ブルックナー | Comments(2)