ブラームス☆ピアノ協奏曲第2番 ポリーニ(P)

b0283734_824196.jpg

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)  
シュターツカペレ・ドレスデン  クリスティアン・ティーレマン(指揮)

第1楽章冒頭のホルンに絡むピアノのソロをポリーニは、ゆったり風格を持たせて弾き、そこからしてこの楽曲のこれからの演奏を暗示したもが聴きとれた。
ピアノは左右のスピーカーの間にくっきりと展開し、オーケストラとのバランスも自然で違和感はない。奥行き、臨場感共たっぷりと鳴り響き重厚なこのブラームスに適したサウンドである。

この曲はいつも聴くたびに感じるのだが、甘いメロディでは夢の中にいるような気分でいるのに、突然現実に戻されたりと、非現実の世界とを行ったり来たりしているような、不思議な状態になってしまうのだ。その位このブラームスは夢中にさせ、惹きつける名曲なのだ。

第2楽章ピアノの速い動機のテーマに続く弦も美しい。そしてピアノに応えるオーケストラとの対比も聴きどころである。それにしてもポリーニのピアノは、この第2楽章に入って益々切れのある素晴らしいタッチを披露してくれている。

第3楽章チェロの情感たっぷりの旋律に続き、弦・木管によって主題が繰り広げていく。そこにピアノも加わり、やがて溶け込み、ポリーニの深く格調のある演奏にまたしても魅了されてしまう。オーケストラも甘美な音色でロマンティックな世界を醸し出し、この楽曲の魅力を十分味わい深く聴かせてくれる。

第4楽章軽やかなピアノに変わり、終楽章を締めくくるに相応しい明るい楽章となる。オケーストラは総奏となる場面では、抑制の効いた品のある音響で対応。異常な興奮状態に盛り上がることなく、入念に風格を持たせた円熟の仕上がりである。

2013年1月のライヴ録音と記されているが、最後は聴衆の拍手はカットされている。出来ればカットせずに収録しておいて欲しい演奏であった。
しかしポリーニとティーレマン、2人の大家によるブラームスが聴けたことは、本当に嬉しい1枚である。 
[PR]
by GRFmemory | 2014-04-06 09:15 | クラシック音楽 | Comments(0)