チェリビダッケ ☆ ブルックナー交響曲第7番ホ長調

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アントン・ブルックナー(1824-1896) 交響曲第7番ホ長調 (1883年9月5日完成)
センルジュ・チェリビダッケ指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団

チェリビダッケ晩年のミュンヘン・フィルとのブルックナーは革新的なブルックナーであり、多くのブルックナーファンを魅了した。しかし、ここで取り上げたチェリビダッケのCDは1971年6月のライブ録音でシュトゥットガルト放送響の演奏である。
1971年という時代で、ここまで精巧なブルックナーを演奏していたとは、改めて驚かされる指揮者である。
何故「改めて・・」なのか、それはチェリビダッケという指揮者は「録音嫌い」で、基本的に一切自分の演奏を録音されることを拒否し続けた。つまりチェリビダッケという名前は知っていても、彼の演奏を実際に耳にすることが出来たのは、限られた人たち(つまり演奏会に行けた人々)だけだった。したがって、レコード業界からの正規盤などは望む術もない「幻の指揮者」と称賛されていた。
しかし、彼の死後、遺族(息子等)の同意を得て、数は少ないが正規盤としてCD化が図られ、今こうして聴くことができるのである。

チェリビダッケのブルックナーは、何と言っても1990年代以降遺してくれた、ミュンヘン・フィルとの演奏が圧巻であるが、この1971年盤の第7番へのアプローチは明らかに若いチェリビダッケが聴ける。59歳のチェリビダッケは、一本のしっかりとした支柱を天に向かいまっすぐに立て、オーケストラ全員の奏でる音をその柱の真上にに集中させておき、そこから響き渡るような神々しい音響を目指していたのであろう。このCDで聞く限り、私にはそう聞こえる。今では多くの指揮者もブルックナーを取り上げ、聴く機会も増えてますが、私にとってやはりNo1はチェリビダッケのブルックナーである。
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by GRFmemory | 2014-02-22 08:38 | ブルックナー | Comments(0)