チャールズ・マッケラスのモーツァルト

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モーツァルト 交響曲集 第29番から第36番<リンツ>までの5曲がCD2枚に収められています。
(第29番、第31番<パリ>、第32番、第35番<ハフナー>、第36番<リンツ>)

マッケラス&スコットランド室内管弦楽団によるモーツァルトの交響曲は、先に後期の第38番<プラハ>から
第41番<ジュピター>までのCDが先行発売されており、そこでの<プラハ>の演奏に大感激して、このCDも求めてしまった経緯があります。

マッケラスは2010年に84才で亡くなってしましましたが、彼のモーツァルトは実に心地よいもので、一度聴いたら次々と他を聴きたくなるような魅力的な演奏をしてくれました。このCDの演奏もどれも明るくきびきびとしたものです。特に管楽器が開放的で豊かな気分にさせてくれます。
またスピーカーから聞こえる風景も、一般のコンサートにおける配置ではなく、どこか広い宮廷のサロンで管弦楽団が演奏しているような雰囲気なのです。楽器群が溶け合い美しいハーモニーでモーツァルトが楽しめるんです。

では今回はCDの中から2曲だけ感想を。先ずは交響曲第35番<ハフナー>ですが、第2楽章 ト長調のアンダンテが素晴らしいのです。音楽が可愛らしく寄り添ってくるんです!
第1楽章の堂々とした曲から、第2楽章ではがらりとこんなにも甘い音楽に変わるとは!
やはり天才モーツァルトの成せる業なのだろう。マッケラスは丹念に美しいメロディを歌わせて、うっとりするような時間を創ってくれました。

次に交響曲第36番<リンツ>です。
第1楽章導入部を聴いただけで、モーツァルトの世界に引き込まれてしまいそうなアダージョ導入部です。それは「光」と「影」が交差する不安な気持ちを表し、不思議な交響曲への道案内のようなものなのかも知れません。こうした導入部は第38番<プラハ>や第39番などでも使われてます。つまり<リンツ>以降のモーツァルトの交響曲の大きな魅力だと思います。
マッケラスから話が飛んでしまいましたが、彼の指揮はモーツァルトしか知らないので、他の名演も今後探していきたい。
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by GRFmemory | 2013-11-17 11:38 | モーツァルト | Comments(0)