Bruckner No.8<1887>original version

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ブルックナーの交響曲の第8番を聴くとすると、1890年稿の改訂版が一般的で聴きなれた名曲である。
しかし、第8番交響曲は1884年7月から、3年後の1887年8月10日にかけて完成させたオリジナル・バージョンがあるのです。非常に規模の大きなブルックナーの自信作でありましたが、ミュンヘンの宮廷楽長であったヘルマン・レーヴィが「演奏困難」として彼の理解を得ることができず、ブルックナーを苦しめたエピソードがります。
それが結果として、今日ポピュラーに演奏されるのは、書き直しされた1890年稿の作品が生まれたからなのです。
だから、レーヴィが「演奏困難」と評したことは、ある意味で正しかったのではないでしょうか?!
つまりブルックナーは1890年に本当に完成された第8番交響曲を書き上げられたのかと思います。
私たちはこの1890年稿を普段数多く聴いて知っているから、改めて1887年稿を聞くとアドリブ的なフレーズが楽しく聴けます。
しかし1887年稿だけがブルックナーの第8交響曲だったら、この曲の人気は今日までこのようには続かなかったのではないでしょうか?

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 そんな「1887年稿」を取り上げCDにしてくれたケント・ナガノ指揮の新譜が発売されています。
音楽に対する解釈が非常に優しく、1890年稿に慣れ親しんできたブルックナーファンにも十分嫌味なく受け入れやすく仕上がり、末永く聴き継がれていく名盤になると思います。


第1楽章 アレグロ・モデラート 19:55
第2楽章 スケルツォ。アレグロ・モデラート 17:09
第3楽章 アダージョ 33:37
第4楽章 フィナーレ 28:44
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by GRFmemory | 2013-10-06 13:17 | ブルックナー | Comments(0)