ブラームス ピアノ協奏曲第2番

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               ブラームス  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83
               ゲザ・アンダ(P) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
               フェレンツ・フリッチャイ(指揮)  1960年5月録音

ブラームスのピアノ協奏曲は第1番と第2番の2曲がある。私としては圧倒的に第2番の方が濃厚で聴きごたえのある作品だと感じている。それはこのピアノ協奏曲第2番は、ブラームスが48歳の頃の作品であることから、円熟期に作曲されたブラームスの体臭ぷんぷんの完璧な協奏曲だからである。

さてここに取りあげたフリッチャイ指揮のCDは、「タワーレコード・ヴィンテージ・コレクション」企画の中の1枚である。フリッチャイという指揮者は、あまりイメージになかった人であり今回初めて聴いた。

ブラームスのピアノ協奏曲第2番は、冒頭のホルンのあの旋律の一発で、ブラームスの世界に引き寄せられてしまうほど、強烈な印象の曲だが、フリッチャイはそれを大海原に出港する大型客船のようなゆっくりとしたテンポで音楽を導く。そこにピアノのゲザ・アンダが乗り込むような光景が目に浮かぶ。
海のうねりが船を大きく揺らす如く、音楽も大きなうねりを持って進行していくが、けして不安定なものではなく、そこには指揮者とピアニストの息のあった瞬間的な芸術が生まれているのだ。

オーケストラとピアノとの音響空間もごく自然に調和しており、古い録音の割には素晴らしい。そして何よりピアノの高音がキラキラ輝いているのだ。このハーモニーはブラームスしか表すことができない美しい情景であろう。
作曲家、指揮者、ソリスト、そしてオーケストラ、全ての音楽家がひとつの作品に結集して、初めて感動を与えられる本当の「音楽」が生まれるのである。
指揮者フリッチャイ、私にとっては少々マイナーな指揮者であったが、こんなブラームスを聴かせてくれるとは、真の大指揮者だったのかも知れない。
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Commented by fragile28 at 2013-05-06 16:32
60年代のフリッチャイには、ベルリンRSOとのチャイコフスキー「悲愴」やベルリンPOとのベートーヴェン「英雄」や「運命」、「第7番」など、意志力を強く感じさせるような名盤も残されています。
Commented by Kapell at 2013-05-06 16:35 x
フリッチャイは、ハスキルとのコラボ等でモーツァルトもいい演奏を残していますよ。
Commented by GRFmemory at 2013-05-11 10:43
fragile28さん>フリッチャイのCDはこれが初めてでしたので、「悲愴」「英雄」「運命」など、今後聴いてみたいと思います。
情報、ありがとうございました。
Commented by GRFmemory at 2013-05-11 10:46
kapellさん>コメント有難う。ハスキルですか?その時代に活躍されていた指揮者なんですね。
ヨハン・シュトラウスのウィンナ・ワルツも良さそうなんで、一緒に探してみます。
by GRFmemory | 2013-05-06 08:52 | クラシック音楽 | Comments(4)