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アリス=紗良・オットの新譜がつい最近発売された。ドビュッシーをはじめとするフランスの作曲家の曲を集め、アルバムのタイトルは「ナイトフォール」(夕暮れ)という。

・ドビュッシー:夢想、ベルガマスク組曲(全曲)
・サティ:グノシエンヌ(第1番)、ジムノペディ(第1番)、グノシエンヌ(第3番)
・ラヴェル:夜のガスパール、亡き王女のためのパヴァーヌ

アルバムタイトルをイメージした曲で構成されていて、1曲目のドビュッシーからその世界に引きづり込まれます。その夜の帳(とばり)を連想させる神秘的なピアノを聴かせられる技量は、彼女の音楽家としての努力の賜物でしょう。

どの曲も素晴らしい作品に仕上がってますが、私の一番はモーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」です。アリス=紗良・オットは特別な感情注入することなく素直に弾いてますが、そのひとつひとつの音間に、この曲の悲しさが伝わってくるのです。曲のテンポというか、間の余韻がみごとに調和して感動的な1曲となり最後を締めくくってます。




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# by GRFmemory | 2018-08-26 09:45 | クラシック音楽 | Comments(0)
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一音一音の粒立ちが実に美しいながらも、力強いタッチは音楽を明確に届けてくれる。

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調Op27-2「月光」 第1楽章のアダージョ 3連音は幻想的・夢想的につぶやくことはなく、明解にくっきりとピアノを鳴らしきっている。だからと言って「月光」のイメージが壊されたのではなく、この曲の本質を聴かされているような気がする。

そしてB面のピアノ・ソナタ第21番 ハ長調Op53「ワルトシュタイン」 第3楽章のアレグレットも実に迫力のある打鍵で圧倒される。強く硬い音の代名詞では「エミール・ギレリス」が有名で<鋼鉄の腕を持つ男>などと云われているが、ホロヴィッツのそれは、また違ったニュアンスの力強さである。


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# by GRFmemory | 2018-08-19 09:07 | ベートーヴェン | Comments(0)
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マティアス・ゲルネ(バリトン)
マルクス・ヒンターホイザー(ピアノ)
(2015年3月/ベルリンにて録音)

ゲルネの歌唱に惚れてしまって、彼の録音したCDなどはなるべく手に入れるように努めている。歌曲中心だから当然シューベルトやシューマンの音楽に集中してしまいます。

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 先日はDVDも購入して観ました。 
 シューベルト<冬の旅>です。
 (2015年 エクス=アン=プロヴァンス
 音楽祭のライブ)
 
 斬新な舞台演出で、最初は観ていて戸惑い
 ましたが、このDVDの中での紹介コンセプト
 を見ますと、ゲルネの音楽観が伝わり、より
 理解が深まりました。





さて、シューマンですが、ゲルネは2003年10月にもシューマン歌曲集を録音してます。
シューベルトの「冬の旅」や「美しき水車小屋の娘」も二度録音をしてます。
パートナーであるピアニストを替えて再録音をしてますので、より詩と音楽の融合や感情を歌に極めたいのでしょう。


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# by GRFmemory | 2018-08-10 09:00 | シューマン | Comments(0)