ワインガルトナー指揮 ベートーヴェン 第九

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 フェリックス・ワインガルトナー指揮
 ベートーヴェン 交響曲第9番 ”合唱”
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1935年録音)

 12月に入り先日はロヴロ・フォン・マタチッチの第九を、今日はワイン
 ガルトナーの第九を聴いてしまった。
 どうしたことか、今年は無性に第九が恋しくてたまらない。
 日々職場の喧騒のなかにいると、日曜日の午後、マイルームで
 過ごす時間は、思いっきり心へ安らぎが欲しくなるのである。
 
 だけど毎年12月だからと言って、第九ばかり聴いていた年は今まで
 あまりないのである。
 これは2012年は世紀末なのか?
 政治も経済も・・・ 私のライフワークも・・・

 ところでワインガルトナー(1863-1942)のこのレコードは1935年の
 録音のものであるが、いい音で録れていて聴覚上のストレスはない。
 レコードの解説は「村田武雄」氏が記しているが、「ワインガルトナーはベートーヴェンの作品を、最もいきいきと再現するための、芸術的精神とはいかなるものか、を音によって告げているのである」と最後に書いている。この時代、ビューローやマーラーなど指揮者は、作品をいろいろといじって演奏していたらしいのである。それに警笛を鳴らしたのがこのワインガルトナーでり、楽譜に忠実であるべきと主張し、こうした明瞭な第九を遺してくれたのである。
まったく癖のないこの演奏こそが、20世紀のベートーヴェン第九交響曲のルーツなのか?
何だかロマンさえ感じてしまう1枚である。
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# by GRFmemory | 2012-12-16 18:34 | ベートーヴェン | Trackback | Comments(6)

コルトー ☆ シューマン作曲 「謝肉祭」

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シューマンのピアノ曲を本気で聴きだすきっかけとなった曲は、「謝肉祭」を知ってからです。
標題のついた小曲を20曲で綴った約25分程度のピアノ曲集です。
様々なピアニストの「謝肉祭」を聴いてきましたが、やはりアルフレッド・コルトー(1877-1962)のモノラル・レコード盤で聴くのが最高である。
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コルトー自身の解釈が強調される部分は、かなり曲を面白くしていて、あっという間の25分である。
シューマンの初期のピアノ曲はどれも詩的であり、言葉を音に託して表現されているので、それを弾くピアニストは、表現力と説得力の持ち主でないと真のシューマンは伝わらないのである。
そうなるとコルトーはやはり、不滅のピアニストである。
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# by GRFmemory | 2012-12-15 08:25 | シューマン | Trackback | Comments(4)

ベートーヴェン・第九 ☆ ロヴロ・フォン・マタチッチ

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                ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」
             ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
                       (収録1980,6,6 : スメタナホール)

12月といえばベートーヴェンの第九交響曲の季節です。今年も各地の音楽ホールで数多くの演奏が聴けるでしょう。

ベートーヴェンの第九は第1楽章は、思いに耽るに相応しい曲で、この1年の始まりから今日までを走馬灯のように蘇らせてくれる不思議な力があります。また、この1年に限らず遠い昔の出来事などの記憶も思い出させてくれます。何て瞑想的な音楽なんでしょう。

そして第2楽章は躍動する弦のリズムとティンパニーがすごく印象的で、第1楽章で過去にタイムスリップした自分が、このリズムによってまた現実世界に引き戻される感を味わいます。
そして弦と管楽器が織りなす美しいアンサンブルは、鳥肌ゾクゾクの至福の数分を体験することができます。その後、冒頭のあの緊張感に満ちた衝撃的なフレーズに戻り、ピタリと音楽を閉じます。

第3楽章は平和を祈る心が、人々の間にどんどん拡がっていく様を感じるのです。それは宗教的なものでなく、人間の良心から、自然と芽生えるかけがえのない愛に到達するまで、永遠の拡がりを夢見ているように聴こえてきます。

そして、最終楽章「歓喜に寄す」の合唱です。一般的にはドイツ語で歌われるが、このマタチッチさんの第九では何とチェコ語?で歌われているようなんです。言語が違っても、第九の魅力が薄れることはありません。

ロヴロ・フォン・マタチッチさんの第九は遠い昔、NHKホールでN響を振った演奏を生で聴きました。
もう何十年も前の12月です。 
このCDを聴くたびに、当時のマタチッチさんの姿が、今でも目に浮かびます。
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# by GRFmemory | 2012-12-01 11:38 | ベートーヴェン | Trackback | Comments(4)