カテゴリ:ベートーヴェン( 15 )

「田園」 ☆ カール・シューリヒト

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ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調Op68 「田園」
カール・シューリヒト(指揮) パリ音楽院管弦楽団
仏パテ MONO盤によるシューリヒトの「田園」

レコードジャケットの絵柄は芸術的な絵画。演奏は色彩豊かでこの絵をイメージしたような幻想的で淡い感じ。弦が天国から聞こえてくるような、濁りのない美しいハーモニーで、終始天を仰ぎたくなる素晴らしい「田園」です。

シューリヒトの音楽は、指揮者自身に同化した演奏を聴かせてくれる、稀な特質を持った指揮者だと感じている。それはブルックナーを振った時も同様で、彼の個性が相乗効果となり、音楽を別次元で楽しませてくれる。そんな指揮者の「田園」は格別な味わいがあるので、時々ひっぱり出して聴いている。
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by GRFmemory | 2017-09-02 10:15 | ベートーヴェン | Comments(2)

カラヤン☆ベートーヴェン 交響曲第4番

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カラヤンのベートーヴェンはとても紳士的でかっこ良すぎます。しかし、1960年頃の彼の演奏はクラシック音楽がポピュラーみたいだと、評価する人もいてやや軽くみられていたようでした。でも今、当時のレコードを聴いてみると、けしてそんな軽いものとは感じません。最近の新譜CDはライブ録音が多く、録音データを見ると大概がライブと記入されてます。カラヤンのこの時代の新譜レコードは、大半は録音をする為に演奏されたもので、完璧でかっちりとした完成品がレコード化され、その魅力は今のライブものとは違った存在感がありました。このレコードはそんな喜びと、かっこ良さが楽しめる貴重な演奏です。
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by GRFmemory | 2016-09-24 08:50 | ベートーヴェン | Comments(0)

クナッパーツブッシュ☆ベートーヴェン「英雄」

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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、交響曲第7番、「コリオラン」序曲、交響曲第3番「英雄」の4曲を収録したCD2枚組
録音は全てモノラル録音だが、聴きやすいレベルであり問題なし
その中から交響曲第3番変ホ長調「英雄」を・・・

拍手が鳴り止む寸前に、第1楽章の演奏が始まるライブ感がいい。「英雄」の録音は1962年2月と記されているが、当時のクナッパーツブッシュのスタイルがうかがえる貴重な録音。
その第1楽章はゆったりとした足取りで、一音一音をしっかり聴かせるような演奏。テンポが遅いというのではなく、非常に丁寧に音楽を扱っているというイメージである。ウィーン・フィルの美しい響きが優しく包み、クナッパーツブッシュのイメージが変わった。
今まで聴いてきた「英雄」のどの演奏よりも格調が高く、この曲を益々気に入るきっかけにもなりそうである。
第2楽章は葬送行進曲と名付けられているが、これも品格のある完璧な演奏である。悲愴感を前面に出すことなく、管弦楽の美で音楽を酔わせてくれる。「英雄」を聞くと兎角、この第2楽章が暗いためか、途中か聴き終えたところで、聴くことを終わせてしまうこともあるが、このクナの演奏では第2楽章に浸ってしまった。

第3楽章:スケルッオは歯切れ良い変則リズムが一貫して楽章を支配している。それにしても、ホルン三重奏による響きはなかなかの聞き応えのあるところだ。
第4楽章:フィナーレを飾るのに相応しい堂々とした構成は、ベートーヴェン交響曲を聴く醍醐味である。最終楽章の規模を大きく、聞き応えあるものに深化させたのは、この第3交響曲からであるように思える。
この第3番「英雄」以降、最後の第9番「合唱」までの最終楽章は、どれもベートーヴェンの「醍醐味」を味わえるものになった。
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by GRFmemory | 2016-06-26 09:55 | ベートーヴェン | Comments(0)

べーム☆ベートーヴェン 交響曲第2番&第7番  

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1980/08/17 ザルツブルク音楽祭 ライヴ録音
カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ORFEO レーヴェルのCDはライブ録音の宝庫です。正規盤と言うべきか迷うレーヴェルですが、収録されている演奏は生の感覚を味わうことのできる貴重なものが多いのが特徴です。このベーム盤もそんな貴重な演奏で、かなり人気の高い1枚だと思います。ライヴならではの緊張感が伝わってくるし、最晩年のベームが指揮するスタイルを目の前で展開され、涙もののベートーヴェンが聴けるのです。
1980年はカラヤンの全盛期で70才を少し超えた年齢ですから、毎月のようにグラモフォンから新譜を発売してました。勿論、ベームも負けじと同じグラモフォンから新譜を出してましたが、この録音のちょうど1年後、1981/08/14に86才で亡くなりました。つまりこのCDは85才の時の作品なんです。
演奏はとても85才の指揮者とは思えない素晴らしいベートーヴェンです。
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by GRFmemory | 2016-01-22 23:35 | ベートーヴェン | Comments(0)

ベートーヴェン 三大ピアノ・ソナタ

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ベートーヴェン
「月光」作品27−2  「悲愴」作品13  「熱情」作品57
ウィルヘルム・バックハウス(P)

ベートーヴェンのピアノ曲といえば、まず頭に思い浮かぶのは「バックハウス」です。ベートーヴェン=バックハウスという固定観念が消えないのです。勿論、他にも幾つかのピアニストによるベートーヴェンのソナタも聴いてますが、最後はバックハウスでないと落ち着かないのです。
そのベートーヴェンのピアノ・ソナタは、莫大な力が要求されるものばかりです。まさに「月光」の第3楽章はその典型のような曲でしょう。第1楽章の幻想的な曲想からは思いも寄らない展開なのが魅力的です。

2曲目の「悲愴」第2楽章アダージョは、涙が溢れるほど美しい曲です。しかしバックハウスは感情を抑え、さらりと弾き抜けるのです。感傷的な旋律なので、ピアニストによる感情注入がわかりやすいところでもありますが、さすが巨匠の凄みだと尊敬の念で聴いてます。

3曲目は「熱情」ですが、熱情というよりも「情熱的」なソナタです。全楽章を通して、全てが熱い音楽です。この曲はピアノ・ソナタの頂点と言っても過言ではないものです。相当の志を持って挑まないと、聴衆を満足させることが難しい曲だと思います。
つまりベートーヴェンの音楽への情熱がぎっしりと詰まった名曲なのです。
バックハウスの自信に満ちた確かなテクニックとダイナミックな演奏は、確実に心に突き刺す「熱情」を聴かせてくれます。
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by GRFmemory | 2015-10-12 00:24 | ベートーヴェン | Comments(0)

シュミット・イッセルシュテットの「田園」

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ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調 作品68 「田園」
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮):1900,5,5生
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

第一楽章:「田園に着いた時の晴れ晴れとした気分の目覚め」
初夏の田園風景を見事に表したベートーヴェンを代表する交響曲。明るくのびのびとした楽章は、一度聴いたら忘れることのできないシンプルで親しみやすい曲だ。

第二楽章:小川のほとりの情景
小川が流れる音が繊細に聞こえてくる。きらきらと眩しい日の光を反射して、そこに様々な小鳥たちがやってくる。音楽でここまで自然を描写されていると、あたかも自分がその世界にいるような気持ちとなり、小川沿いをゆっくり散歩をして、小鳥の声を聞き入っているようだ。
ロマン・ロランは言っている。<彼(ベートーヴェン)は何も聞こえなかったのだから、自分に消滅した世界を、彼は自分の精神の中で再創造したのだ。小鳥たちの声を聴くために、ベートーヴェンに残された唯一の方法は、小鳥たちを彼自身の心に歌わせることだけであった>

第三楽章:田舎の人々の楽しい集い
農民たちが集まる楽しい団らんの雰囲気が、ここでは目に見えるようだ。
そして第四楽章に流れ込む

雷雨、嵐:広い田園地帯に遠くから雨雲がこちらに迫ってくる。雷光と共に・・そして激しい雷雨と嵐の中。いつの間にか嵐は遠ざかり、雲は切れて明るい日差しに・・

第五楽章:羊飼の歌、嵐の後の感謝にみちた気持ち
この曲こそがベートーヴェンの真髄
言葉では表現できない 「平和・安らぎ・感謝・祈り」 の世界が凝縮され、ここにある。
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by GRFmemory | 2015-02-21 08:07 | ベートーヴェン | Comments(0)

ポリーニ ☆ ピアノ・ソナタ 「テンペスト」

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マウリツィオ・ポリーニ(P)によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ集(第16番~第20番)の新譜。72才のピアニストが弾くベートーヴェンは、やはり重みがあるというか、何故か説得させられてしまう演奏です。
ポリーニは今までもベートーヴェンのソナタをシリーズ的に録音していますが、どれも柔らかな音色のピアノで録られています。勿論この新譜も同様に、目の前にピアノがあるような響きでなく、ほど良い距離をおいて聞こえてくるような録音です。

その演奏ですが、有名な第17番ニ短調作品31-2「テンペスト」の感想を申し上げますと、長年バックハウス(P)のベートーヴェンに親しんできた耳には、この曲はポリーニと言えども、もう少しクラシックなものにならなかったかと思いました。コントラストの表現が、バックハウスとは違うにのは当然なんでしょうが、やはりドイツ的ではないような気がします。
第1主題の幻想的な楽想の動機が全楽章を支配しているが、その現われ方が今一つ劇的なイメージが薄いように思えるのですが・・・・・第2楽章のアダージョではポリーニらしさである微妙な安らぎと安堵感が思いっきり味わえます。
第3楽章アレグレット、ニ短調 8分の3拍子は激しく速いパッセージで、一挙に洪水が流れ込むように展開しますが、ポリーニはさほどアクセントを強く持たず流れを重視しているようなタッチです。

総じて「テンペスト」については、ポリーニの個性が良く現われた楽曲でした。
このように力みなく弾きこなすとは、さすがポリーニですね。
他のソナタ(第16番、第18番~第20番)は、あまり耳にすることがない曲たちですので、このCDは新鮮な気持ちでピアノの音色を聴くことができました。
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by GRFmemory | 2014-11-23 08:44 | ベートーヴェン | Comments(0)

ベートーヴェン「田園」

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やっと少しずつ春めいてきて、日差しも明るく感じるようになって参りました。
こんな休日の朝に聴くのは、ベートーヴェンの交響曲第6番の田園が合いますね。

このワルター指揮のコロムビア交響楽団のレコードは、名盤といわれる程の田園を代表する演奏です。
外は春の陽光、部屋の中ではベートーヴェンのシンフォニー!
次はサクラの開花が待ちどおしくなります。
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by grfmemory | 2014-03-21 11:03 | ベートーヴェン | Comments(2)

クラシックプレミアム(小学館)

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小学館から「クラシックプレミアム」と題して、カルロス・クライバーのベートーヴェンが創刊号で発売された。しかも、交響曲第5番<運命>&交響曲第7番&J・シュトラウスの<こうもり>序曲が収録されたSHM-CD付きで、特別価格¥840-! 書籍店で販売されている。早速、先日購入してみた。カルロス・クライバーは現在も高い人気を誇る天才指揮者。そのベートーヴェンが¥840-で聴けるとは、小学館も頑張ってくれたものである。古いクラシック音楽ファンには定番のクライバーだろうが、ベートーヴェンをしっかりこれから聴いてみようかな?と思う方々にはお勧めの創刊号である。肝心のCDの音質は基本的に申し分のないレベルで、おまけの類ではない。本の中身は18頁に渡り写真を掲載しながら、指揮者やベートーヴェン、曲目解説など初心者向けにわかりやすく載っている。
CD収録ではベートーヴェンがメインであるだろうが、J・シュトラウスの<こうもり>序曲もなかなかの名演なのである。シュトラウスのワルツ集というと、美しく青きドナウや皇帝円舞曲、ウィーンの森の物語、南国のバラなど数多くあるが、中でもこの<こうもり>序曲はそれらの名曲がぎゅっと凝縮された素晴らしい音楽なのだ。ぜひ、多くのリスナーに聴いてもらいたい音楽。さあ、早く本屋さんへ・・・
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by GRFmemory | 2014-01-11 08:11 | ベートーヴェン | Trackback | Comments(4)

ゼルキン☆ベートーヴェン ピアノ協奏曲集から

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ルドルフ・ゼルキン(P) ラファエル・クーベリック(指揮) バイエルン放送交響楽団による1977年ライブ
ゼルキン氏74才でのベートーヴェン「ピアノ協奏曲全曲」&「合唱幻想曲ハ短調Op80」が収録された貴重なライブCDだ。
中でも特に名演は第3番での第2楽章であろう。一度この神々しい程のピアノを聴いてしまったら、暫く耳から離れず、何と言ってもゼルキンの集中力には感服するばかりである。
また、「合唱幻想曲」はあの第九の「歓喜に寄す」(歓喜の歌」のフレーズの基にもなっており、影に隠れた存在(編成が大がかりな割には18分前後の名曲)が聴けるのも嬉しい。
年末はベートーヴェンの第九の時期だが、今年は未だ聴いていない。コンサートチケットも購入できなかったので、家で聴くこととなるが、さて誰の演奏で聞こうかと考えてしまう。

ORFEO(CD)もこうした貴重なライブ録音を遺してくれているのがありがたい。他にも数多くの歴史的なライブが売られているが、あまり所有はしていない。たまにはチェックしてみるのも楽しいだろう。
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by grfmemory | 2013-12-22 10:18 | ベートーヴェン | Comments(2)