カテゴリ:ブルックナー( 31 )

ティーレマン☆ブルックナー「ロマンティック」

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ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン (2015.5.17録音)

久々に格調高い「ロマンティック」を聴いた。今、この時代の最高レベルの「ロマンティック」かと確信する程の名演が、このティーレマンの演奏である。

録音は2015年5月とあるから、既に2年を経過しての新譜CDだ。ティーレマンのブルックナーは、以前より定評はあったが、私はこのCDが初めての体験である。

予想をはるかに超えた演奏で、正直かなり驚いている。重厚な響きでありながら、歌うべきところではしっかりメロディーを聴かせ、それでいて劇的で、まるで物語でも読んでいるかのように流れていく。

それはブルックナーの交響曲特有の展開であるが、ティーレマンのそれは、より濃密で骨格が頑丈なものに仕上がっており、これぞドイツ音楽というブランドものである。
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by GRFmemory | 2017-06-17 14:05 | ブルックナー | Comments(0)

ネルソンス☆ブルックナーNo3

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ブルックナー 交響曲第3番ニ短調
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 (2016年6月 ライヴ)

1978年生まれの若き指揮者ネルソンスのブルックナー
5月にドイツ・グラモフォンから発売されたので早速聴いてみた。

第1楽章 二短調:神秘的な出だしの演奏はオーソドックスで重厚、ゲヴァントハウス管弦楽団の風格をたっぷりと味わうことができる。
二短調特有のドラマティックな楽章だが、第2主題に入ると優しくしなやかに旋律を奏でる。しかし、第3主題以降は、やや平然とした演奏が続き、起伏はあまり感じられない。往年のチェリビダッケらのようなブルックナー指揮者たちが聴かせてくれた厳粛さは感じることはできなかった。

第2楽章 アダージョ 変ホ長調:ブルックナーの「アダージョ」を代表するような名曲が、この交響曲第3番の第2楽章だとも云える。
神への強い祈りを表し、聴くものの心を洗浄するような純な音楽だが、ワーグナーの影響をかなり受け入れた作風でもある。
ここでのネルソンスは、あまり感傷的にならぬよう抑制を効かせた演奏で、すっきりと流れていく。

第3楽章:3/4拍子のリズミカルな動機でありながら二短調のスケルツォ。
ネルソンスは弦に輝きを与え、とても美しい音響で聴かせてくれる。そしてピアニッシシモ(ppp)からフォルテッシシモへのクレッシェンドはキレが良く、やはり指揮者の若さが息吹いている。

第4楽章:Vnが奏でるメロディは第4楽章でも美しさを保っている。そのしなやかな弦は、このまま手放したくないほど印象的である。だが、この楽章の魅力は何と言っても、宇宙的なスケールの大きさである。フィナーレは長調となり、堂々としたトランペットで終える。

若き指揮者ネルソンスは、この後もブルックナーの交響曲を継続して録音すると思われるが、次は何番を取り上げるのだろうか。兎角、ブルックナーの交響曲は巨匠たる指揮者が振ると、精神的にも熱いものを感じ満足感が半端ないが、是非ネルソンスはそれとは違った感動のブルックナーを聴かせて欲しい。
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by GRFmemory | 2017-05-27 09:55 | ブルックナー | Comments(0)

ティントナー☆ブルックナー「ロマンティック」

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ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(1878/80年版)
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
指揮:ゲオルク・ティントナー

「ブルックナー指揮者」と形容されてたうちの一人も、このゲオルク・ティントナーだろう。晩年数多くのブルックナーの交響曲を録音を遺してくれた。
チェリビダッケやヴァントも晩年はブルックナーに取り憑かれたように、多くの名演奏を遺してくれたが、ティントナーも新譜をどんどん送り出してくれた。
勿論、ブルックナー・ファンの私は発売されるや迷わずCDを購入した。
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さて、この「ロマンティック」は1996年10月の録音だが、ティントナーは丁度3年後の1999年10月に亡くなってしまった。

しかし、この「ロマンティック」はとても純粋な演奏で、非常に聴きやすい作品となっている。ティントナーは兎角ブルックナーの交響曲は、初版のスコアを取り上げるので、ファンとして珍しい演奏が聴けてとても興味深い指揮者だったのです。



彼は幼年の頃、ウィーン少年合唱団で歌っていたそうで、あのロヴロ・フォン・マタチッチさんと一緒なんだと、驚いてます。子どもの頃から音楽に浸り育てられ、絶対音感が養われたので、ブルックナーのあの美しい和音を導き出せるのかなぁ、と想像しております。
そして、圧巻は第4楽章のコーダです。原始霧の弦のトレモロの奥から、神々しく金管が鳴り響くさまはブルックナーを純に愛してる指揮者でないと、表現できない極限の音芸術だと思います。
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by GRFmemory | 2017-04-29 17:31 | ブルックナー | Comments(0)

マタチッチ☆ブルックナーNo9

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ブルックナー 交響曲第9番二短調 原典版
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (1980年12月プラハ・ライヴ)

ロヴロ・フォン・マタチッチ(1899/02/14クロアチア生)N響名誉指揮者
マタチッチのブルックナーは豪快でありながらも、ブルックナーの真髄を伝えてくれる最高の指揮者

彼のブルックナーを聴いたから、ブルックナーの虜になったと云っても過言ではない。ブルックナーの交響曲第9番のレコードは、最初に聴いたのは確かブルーノ・ワルター指揮コロムビア交響楽団のだった。
緊張感のある素晴らしい演奏だが、しかしかなり後になってマタチッチのこの演奏を聴いたのだが、神経質な部分はなく、ストレートに音楽を鳴らしきっていることを強く感じたのがこのレコードでした。
ブルックナーの音楽はこのように、様々な指揮者の演奏を聴かないと、真に自分の「音楽」には出会えない。
そしてそれに出会えた時の喜びは、至上な感動ものである。

ところでマタチッチの演奏は、時々オリジナルを変えて演奏する箇所がみられ、それが嫌味に聞こえるかが、好き嫌いの分かれるところかも知れない。
とはいえ、彼のブルックナーは名演だと、私は聴くたびに感動している。
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by GRFmemory | 2017-01-21 10:45 | ブルックナー | Comments(0)

謹賀新年

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b0283734_1753761.jpg新年明けましておめでとうございます
2017年最初のレコード鑑賞は、やはりブルックナーでした。交響曲第7番 ハンス・ロスバウト指揮のモノラル盤です。
第一楽章の天を眺めるメロディは、新年に相応しく、天使のような神々しい美しさで、神に清められているような気持ちになれます。
2017年はどんな年になるのか、希望に満ちたこのブルックナーの交響曲第7番の第4楽章のような輝かしい1年になりますように!そして、皆さまにとって良い年でありますように!
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by GRFmemory | 2017-01-02 18:11 | ブルックナー | Comments(6)

ブルックナー 誕生日 1824/9/4

b0283734_81985.png1824年9月4日
明けがたに生まれ、同日洗礼が授けられた。

幼少のころのは「トーネル」と呼ばれていた。

音楽は父親から学んだ。歌、ヴァイオリン、ピアノ、オルガン・・・

教会で父親が弾くオルガンの足台の近くに座って、いつも聴いていた。

ブルックナーの交響曲はどれも、オルガンの響きが聞こえ、その美しいハーモニーは子供のころに親しんだオルガンの音色が染み付いているからでしょう。


今日で生誕192年 今日もじっくり、ブルックナーの音楽に耳を傾けよう♫
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by GRFmemory | 2016-09-04 08:38 | ブルックナー | Comments(0)

カール・シューリヒト☆ブルックナー 交響曲第7番

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ブルックナー 交響曲第7番ホ長調
カール・シューリヒト  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1938年録音)

今から78年も前の演奏がこうしてレコードで聴ける。当時の録音技術も大したものでダイナミックレンジこそ狭いが、音楽のディテールはしっかり捉えている。
つまり、鑑賞には十分耐えられるものである。
演奏は非常にオーソドックスで、テンポも心地よく自然体でリラックスしたもので、肩肘をちっとも張らないシューリヒトらしいものです。
b0283734_1159538.jpgしかし、第3楽章は曲が途中で切れて、いきなり第4楽章に入ってしまいます。

元のSP盤の1枚を飛ばして復刻したのか、あっけにとられましたが「いいよ、いいよ。第4楽章に行っちゃってくれ」という気持ちが上の写真にも表れてます。
まるで針が飛んだような写りですが、実際は傷などついてません。(写真は二重合成です)
第4楽章フィナーレは前楽章のように、演奏を飛ばすことなく収録されてます。

(再生カートリッジ:SPU MONO GM MKⅡ 〜 Verto 昇圧トランス)
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by GRFmemory | 2016-08-20 12:32 | ブルックナー | Comments(0)

メータ☆交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」

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ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
ズービン・メータ(指揮) ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団

録音年月日がレコードなどに記載されていないので、確かではないが1970年前後の録音と思われる。メータはレコード録音の数が多く、当時はインド人で異色の指揮者ともあり人気が高かったと記憶してます。そんなメータのブルックナーは、この「ロマンティック」と第8番、第9番を保有してます。確か最初に購入したのは第8番(DECCA盤)で、同じくロスアンジェルス・フィルのものでした。
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第8番もこの第4番もジャケット買いといか、アルプスの風景がきれいに写っており、ブルックナーの音楽を何となく描写したところが気に入ったのでしょう。しかし、ブルックナーの音楽は、自然を単にうたったものではないと、当時気づき始めたのです。つまり、ブルックナーの交響曲を真に理解するには、そんな自然だとか宇宙的だとかでなく、すべての先入観を捨てて、純に音楽に向かう心が必要なんだろうなと。交響曲を第1番から第9番まで、全てを聴いてからそう感じるようになりました。

そこでこのメータですが、ロスアンジェルス・フィルとの相性は非常に良いみたいで、「ロマンティック」の演奏は欧州のオーケストラかと思わせる程の仕上がりに聞こえます。金管を力強く吹き鳴らすこともなく、あくまで自然で心地よいバランスでオーケストラを操っているのです。
アメリカのオーケストラのイメージは、何となくポピュラー音楽のような感がありましたが、メータ率いるロスアンジェルス・フィルは、そんなところは微塵もなく優れた音楽を聴かせてくれてます。
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by GRFmemory | 2016-05-22 09:50 | ブルックナー | Comments(0)

ベーム☆「ロマンティック」

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ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
カール・ベーム指揮  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 

2016年最初に聴く交響曲はブルックナーの「ロマンティック」です。
指揮はカール・ベームを選びました。ブルックナーの交響曲はレコード・CDなど合わせて約250枚ほどとなりましたが、じっくりと腰を据えて鑑賞するとなると、ベストのものを選びたくなります。
それはブルックナーの交響曲はどれも60分を超える大作ばかりですから、名演でなければやはり途中で盤を変えたくなります。
だから今年の一発目は、ベーム&ウィーン・フィルのレコードです。
ベームの「ロマンティック」は非常にオーソドックスな演奏ですが、実は1936年にドレスデンで同曲を録音しております。(勿論、レコードはモノラルですが所有してます)
しかし、その時の演奏とは比べものにならないほど、このウィーン・フィルとの演奏は名演なのです。テンポをじっくり落とし、深みのあるフレーズは円熟の指揮者でなければ醸し出せない音楽です。ブルックナーはそれがリスナーに伝わるか、どうかでしょう。チェリビダッケやヴァントが指揮したブルックナーは、それがビンビン伝わってきました。
そして、その最大のポイントは第4楽章のクライマックスです。
「ロマンティック」に関しては「第4楽章」が私にとって全てです。いくら第1楽章や第2楽章などが良くても、最後の4楽章が期待通りの、いやそれ以上の感動が得られないと感動が半減してしまうのが、この交響曲第4番です。
今日、元日に聴くベーム盤は最高でした。今年はいい年になりそうです(笑)
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by GRFmemory | 2016-01-01 19:00 | ブルックナー | Trackback(1) | Comments(1)

ブルックナー 交響曲第3番 ☆ アンドレーエ(指揮)

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ブルックナー 交響曲第3番ニ短調
フォルクマール・アンドレーエ(指揮)  ウィーン交響楽団
Philips A00273 L  モノラル

ブログにブルックナーを載せようと思うと、何故か第3交響曲ばかり取り上げてしまいます。普段からまんべんなく、ブルックナーの交響曲は聴いているのに不思議です。まあ、それだけこの曲が好きなのかも知れません。
この曲の魅力は何といっても、第1楽章の第1主題からのトランペットとフルート、そしてホルンのかけあいですね。続く第2主題はブルックナー・リズムとなり、この段階で音楽にのめり込んでしまうのです。
弦の音型と管楽器とのバランスが絶妙に作れていて、ブルックナーの天才ぶりが凝縮した楽章だと思います。
さて、このレコードのアンドレーエ(1879−1962)は、淡々と切れのあるブルックナーを聴かせてくれます。録音はいつなのか明記されてないのですが、1950年〜1955年頃かと思われます。この時代で、このような演奏をしてたとは結構驚いてます。先ほど書いたように、切れがあり現代風なんです。
クナッパーツブッシュでもシューリヒトでも、ヴァントでもない「アンドレーエ」のブルックナー(当たり前です)。
そして、この盤は勿論モノラル録音ですが、レンジはそこそこ広く、ストレスなく十分聞けるレベルです。録音がいいのでしょうか、臨場感もあり弦の輝きも耳に届いてきます。CDではこのような感覚は味わえないでしょう。そんな演奏とのダブル効果で、ブルックナーの交響曲第3番が目の前に存在してます。
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by GRFmemory | 2015-10-31 17:17 | ブルックナー | Comments(2)