2017年 04月 29日
ティントナー☆ブルックナー「ロマンティック」
ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(1878/80年版)
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
指揮:ゲオルク・ティントナー
「ブルックナー指揮者」と形容されてたうちの一人も、このゲオルク・ティントナーだろう。晩年数多くのブルックナーの交響曲を録音を遺してくれた。
チェリビダッケやヴァントも晩年はブルックナーに取り憑かれたように、多くの名演奏を遺してくれたが、ティントナーも新譜をどんどん送り出してくれた。
勿論、ブルックナー・ファンの私は発売されるや迷わずCDを購入した。
さて、この「ロマンティック」は1996年10月の録音だが、ティントナーは丁度3年後の1999年10月に亡くなってしまった。
しかし、この「ロマンティック」はとても純粋な演奏で、非常に聴きやすい作品となっている。ティントナーは兎角ブルックナーの交響曲は、初版のスコアを取り上げるので、ファンとして珍しい演奏が聴けてとても興味深い指揮者だったのです。
彼は幼年の頃、ウィーン少年合唱団で歌っていたそうで、あのロヴロ・フォン・マタチッチさんと一緒なんだと、驚いてます。子どもの頃から音楽に浸り育てられ、絶対音感が養われたので、ブルックナーのあの美しい和音を導き出せるのかなぁ、と想像しております。
そして、圧巻は第4楽章のコーダです。原始霧の弦のトレモロの奥から、神々しく金管が鳴り響くさまはブルックナーを純に愛してる指揮者でないと、表現できない極限の音芸術だと思います。
by GRFmemory
| 2017-04-29 17:31
| ブルックナー
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