2016年 02月 11日
シューマン Vn・ソナタ ☆ フェラス
シューマン ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 作品106、3つのロマンス 作品94、ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 作品121
クリスチャン・フェラス(Vn) ピエール・バルビゼ(P) 1965年5月録音
実に生々しいフェラスのヴァイオリン。特筆すべきはソナタ第2番の第3楽章、甘味なメロディを奏でるVnが目の前に現れるのです。それにそっと寄り添うピアノの伴奏も、見事な語り口で応えてます。と思いきや、激しく打ち消す気性の荒い側面も見せ、この頃のシューマンの精神状態が音楽に現れた瞬間だと思います。
しかし、最後はヴァイオリンの美しい旋律で曲(第3楽章)は閉じられます。
ソナタの他に「3つロマンス」も収録されてます。この曲は色々な楽器で演奏される曲で、オーボエなどでも耳にします。フェラスはここでは甘さに流されず、あまり感傷的な演奏はしてません。その抑制した歌い方がまた魅力のひとつでもあります。
by GRFmemory
| 2016-02-11 08:45
| シューマン
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