2014年 10月 25日
アルゲリッチ & バレンボイム ピアノ デュオ
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448
シューベルト:創作主題による8つの変奏曲 変イ長調D813
ストラヴィンスキー:《春の祭典》 2部からなるロシアの異教徒たちの祭祀
《春の祭典》は1913年5月29日初演、100年も前に作曲されたストラヴィンスキーの代表作。普段は管弦楽で親しんでいる曲であるが、今回アルゲリッチとバレンボイムの2人の音楽家によるピアノ・デュオのライヴCDが発売されましたので、早速聴いてみました。
ピアノで聴く春の祭典は、第1部の新鮮な芽吹きを大地の礼讃 序奏から感じ取れます。アルゲリッチ、バレンボイムだからこそ、聴く者を釘づけにさせる素晴らしいバランスで聴かせてくれています。春の兆しからの裏拍子を叩くリズムは「異教徒たちの祭祀」そのものであるが、これをピアノで表現するとは驚きで、一寸たりとも聴き逃せない瞬間です。
第2部は「いけにえ」と題されています。乙女たちの神秘な集い~生贄への賛美~祖先招魂~祖先儀式~聖なる踊りと続きます。春の祭典は(野蛮主義)音楽の典型と考えられていたが、暴力的に乱れ異次元の狂気的なものではない。ただそのような世界に迷い込んでしまう錯覚に陥るのかも知れないです。
管弦楽で聴くと流れるように曲は進んで行くが、ピアノ・デュオでは2人の旋律が対話を繰り返して曲を構成しているのがわかります。これは新たな発見でもあり、嬉しい1枚(CD)でもあります。
by GRFmemory
| 2014-10-25 09:32
| クラシック音楽
|
Comments(2)